
前作の失敗を踏まえて製作した芭蕉扇第二弾の製作についてまとめた。
とりあえずコスボードとかアクリル板を切るところからだ。
コスボードは前作った芭蕉扇から型を取った模造紙に沿ってペンでラインを描いて、カッターで切る。普通。
アクリル板は今回アクリルカッターを購入したので、カットしたコスボードより少し小さめの大きさにした模造紙の型紙に沿ってはくり紙にラインを描いてからはくり紙を切って、アクリルカッターでそのラインに厚みの半分程度まで切り込みを入れていく。
1mmのアクリル板なので0.5mmの切り込みだ。
前回はズタボロだった断面が今回はキレイにパキッと割れた。
次に塩ビ管にアクリル板を挟むための隙間を空けていく。
使った道具はこいつ。

こいつで縦一直線に細かく穴を開けた後、その穴を次の穴につなげるように掘っていったら隙間の出来上がり。

次にコスボードシールタイプを1cm幅の帯状に切っていく。定規を使うのはめんどくさいので工作用紙を1cmに切った短冊でひたすら1cm幅のラインを描いていってハサミでチョキチョキだ。

アクリル板はA3が4枚なので切ったパーツ4枚をくっつけなければならない。
というわけでアクリサンダーというアクリル板専用の接着剤を使う。
このアクリル板は芭蕉扇の強度に関わるのでボンドとかではなくちゃんと専用のものを使う。
初期粘着は数分だけど、完全乾燥は24時間なので一旦休憩。
24時間経ったら穴を開けた塩ビ管にアクリル板を差し込む。

むむ……アクリル板だけで芯材になるかと思ったら結構たゆむ。これではいけない。
というわけでホームセンターで補強金具を買ってきた。

このアクリル板、補強金具、塩ビ管の接着にはボンドG17を使用。
ここは骨組み部分なのでがっつりくっつける。
ボンドG17の初期粘着は5〜10分くらいなのでわりとすぐにくっつく。
骨組みができたら次はコスボードだ。

中央の塩ビ管と接する部分がちゃんとキレイなラインになっているか確認してからコスボードにスプレーのりをつけてアクリル板と塩ビ管にくっつけていく。
この工綿密に丁寧にやらんと塗装でクソ苦労するからマジで綺麗に仕上げよう。
このスプレーのり、結構広範囲にのりが散らばるのと引火性があるのでお外での作業を推奨する。
わたしはベランダにゴミ袋を敷いた上で作業をした。
全部貼り付けたら端をカッターとやすりで整えて、1cm幅に切っておいたコスボードシールタイプを貼っていく。

前回はこの作業をコスボードで行ったのだけど、5mm厚みがあるのでちょっと目立っていたのだ。
コスボードシールタイプはシールだから貼りやすいし、薄さ1.5mmなので1cm幅の加工も簡単で仕上がりがキレイになる。
先端部分には適当な大きさに切った木の丸い棒を接着しておき、持ち手側はジョイントにするので短めに切り落とす。

で、この中にちょうど入るサイズの木の丸棒……‥あれ、どこやった?
周辺が色んな破片やら何やらでめちゃくちゃ汚くなっていたので一回掃除。
探したら出てきたのでこれにボンドG17をたっぷりつけて入るところまで塩ビ管に突っ込む。

初期粘着の10分くらい待ってから、いよいよ塗装……に入る前に塗装面を240番の紙やすりでなめらかにしていく。
この作業は塗装を綺麗に仕上げるためにもとても重要なので念入りにやるよ。
塩ビ管とコスボードの間に微妙な隙間があったりするのでそこは紙粘土を詰めて隙間を塞ぎ、粘土が乾いたらやすりで整える。
準備が整ったら塗装だ!
ベランダにはこの室内用テントを置いて塗装ブースにしている。
下にレジャーシートを敷いてこんな感じだ。

ちなみに入り口はファスナーで両開き、左右に大きい窓、天井は全面開けることができるので、天候に左右されず、またブースの窓の外に道具やゴミ袋などを置いておくと天候関係なく塗装できるのでとても捗っています。
それはさておき、塗装の順番は以下
①ミルキーホワイトで全体
②つや消しブラックで縁の黒い部分
③赤で三つ巴マーク
まずは①、片面ずつ2回に分けて塗装する。

コスボードはそのまま塗装出来るけど塩ビ管は下地塗らなきゃいけないんだった。
1回目の塗装が乾いてから塗っても意味なさそうなのでこのまま強行する。
造形トップを塩ビ管部分に念入りに重ね塗りすれば多分大丈夫だろうと思いたい。
片面に2回塗装出来たら3日ほどそのまま雨風直射日光の影響を受けにくい平らな場所でよく乾燥させてから、裏面もミルキーホワイトで塗装する。
塗装する前に埃とかゴミとかないかよーーく確認して必要に応じてパテで隙間を埋めたりやすりで凸凹を消したりする。
ここで大変な過ちに気がついた。
棒取り付ける位置が逆なのである。
しかしここで慌ててはいけない、冷静に飛び出している棒を切り落として先端だった方の蓋として使っていた木を削ぎ落とし、新たな塩ビ管に塗装して先端だった部分にくっつけた。

あとは中に仕込む木で安定して接着できる……はずだ、多分。
と思って差し込んだら木が短い!!
中に入れるサイズの木はもう在庫がないから買うしかなさそうだ……ぴえん🥺
まあでもこの段階で気づいてよかったと思おうじゃないか……よかったんだこれで……多分……
②③は塗装しない部分をマスカーとマスキングテープでしっかり保護しておく。
で、前回三つ巴を紙の型で塗装しようとしたらしっかり失敗したので、今回はマスキングテープをしっかり使っていく。
丸い形をどうやってマスキングするのかって話ですが、カッターマットにマスキングテープを少し重ねながら貼りまくってシート状にした上から模様をプリントした紙を固定して紙ごとカッターでマスキングテープを切った。
で、念のため試験的に用意した丸の形を適当なシートに貼って塗装してみたところ、マスキングテープでしっかりマスキングしても厚塗りしてしまうと滲むことがわかったのでめっちゃ薄くを何回かに分けて塗装したらきれいに仕上がった。
塗装はやっぱり薄くを何回もが基本ですな。

あとはしっかりと塗料を乾燥させて造形トップを塗って完成!
やっぱり重くはなってしまったがこの平べったい会場で強度を維持するためなので仕方ない。
というわけでおニューの芭蕉扇が出来上がった。
古い方を捨てようと思ったけど9ヶ月使ってきた愛着もあり、中にアクリル板を仕込んでいるから普通のゴミに出せない、しかし粗大ゴミで出すのもなんだか恥ずかしい、とまだ家に保管してあるのはここだけの話。
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